かけはしブルーイング|地域課題をクラフトビールで解決!?与謝野町を創生する若手起業家

本日の創り手は濱田祐太さん。
株式会社ローカルフラッグ代表取締役社長。京都府与謝野町産のフレッシュホップをつかったクラフトビールブランド「かけはしブルーイング」を運営。その他にも与謝野町で人材のマッチング、移住を促すプログラム、町の活性化に寄与する取り組みを行う。かけはしブルーイング立ち上げに至る経緯から今後の展望まで取材させていただきました。インタビュアーは、わたくし藤戸淳平が務めさせていただきます!

スタッフ

information

かけはしブルーイング

Twitter:https://twitter.com/kakehashi_brew
株式会社ローカルフラッグ:https://www.local-flag.com/

クラフトビールで地域課題に取り組むベンチャー企業
淳平
淳平

現在、京都府与謝野町で与謝野産ホップをつかったビールを醸造されているということでそこに至るまでの経緯を教えて下さい!

濱田さん
濱田さん

かけはしブルーイングを運営する株式会社ローカルフラッグでは、「地方創生」をテーマに、与謝野町で人材のマッチングや企業の後継者育成、与謝野町へ移住を促すなど、町の活性化に寄与する取り組みを行ってきました。

そして新たに今年、与謝野町で生産されたホップを活かした6次産業化に取り組むため、クラフトビールブランド「かけはしブルーイング」立ち上げに至りました。

淳平
淳平

かけはしブルーイングは地方創生事業の一環としてスタートしたのですね!

濱田さんにとって地方創生とは具体的になにを意味するのですか?

濱田さん
濱田さん

地方創生とは、地域の課題を解決しながら、いかにして若い人が働きたいと思う仕事を町につくることだと思っています。

そのために、地域資源を活用しながら雇用を生み出せるビジネスを考えていた時に、与謝野町産のホップを活かしたクラフトビールブランドに着想しました。

淳平
淳平

濱田さんが故郷、与謝野町の地域課題にビジネスというアプローチを選んだ経緯を教えてください!

濱田さん
濱田さん

遡ること高校生の時から自分の故郷をどうにかしたいという想いを漠然と持っていて、大学生の時には将来、帰郷して政治家になるべく政治家事務所でインターンシップをしていました。

ただ一方、政治家事務所のインターンシップを経験する中で、議員になってもぼくが変えられることは少ないと感じました。

いま与謝野町が必要としているのは、民間で地域資源を活かし、地域課題を解決するような事業を行うプレイヤーであり、そのプレイヤーがいないのであれば自分自身がなるしかないと思い、大学3年生の時に起業しました。

淳平
淳平

高校生ですでに地域の課題を感じていてたんですね。

濱田さん
濱田さん

地域のイベントやお祭りに来ているおじいちゃん達と話していると、「この町はどんどんすされていくんだ」「だれも町づくりをしない」など言っているのを聞いていて、どうすれば地元の人が自分の故郷に未来を感じられるのだろうとずっと考えていましたね。

与謝野町の地域資源「ホップ」× エンタメ
淳平
淳平

与謝野町の数ある地域資源の中からホップに目をつけたきっかけを教えてください!

濱田さん
濱田さん

4年前に与謝野町のホップをつかったビールが販売され飲んだ時に、与謝野町でホップが生産されていることを知りました。

まだまだ日本には、年間数t単位でホップ栽培している産地は少なく、与謝野町のホップをつかったビールをつくることで与謝野町に産業を創出できれば面白いと思いました。

淳平
淳平

国内のホップ生産地と聞くと岩手県の遠野市が有名ですが、与謝野町もホップの生産にあたりぴったりな地域だったのですか?

濱田さん
濱田さん

遠野市のホップに比べるとまだまだ収穫量も少ないですが、与謝野町でも色々な種類のホップを育てていて、ヨーロッパ品種よりも緯度が近いアメリカ品種のコロンバスやカスケードなどがよく育っていますよ!

淳平
淳平

ホップ栽培がどのような形で行われているか興味ありますね!

濱田さん
濱田さん

実は、与謝野町のホップ農家さんと一緒に「ホップレンジャー」という制度をつくりまして、ホップレンジャーに登録していただいてる方はいつでも与謝野町でホップ栽培を体験できるという制度です。

2020年は約170人の新規登録があり、延60人ほどが3月の株開き、剪定期、6月の収穫期に与謝野町で農作業を体験しました。

ご興味ありましたら登録してみてください!

淳平
淳平

ありがとうございます!

ビールをつくるにあたりどのように、ビールのことやホップについて学ばれたんですか?

濱田さん
濱田さん

与謝野町でホップの栽培を始めた第一人者で、日本ビアジャーナリスト協会代表でもある藤原ヒロユキさんと意見を交わしながら色々とアドバイスをいただいています。

ビールづくりのこと以外にもOEM先も紹介していただいたり、全面的にご協力いただいています。

待望の第一弾「ASOBI」
淳平
淳平

現在クラウドファンディングで先行販売されている、かけはしブルーイングの「ASOBI」にはどのような想いが込められているのですか?

濱田さん
濱田さん

かけはしブルーイングのモチーフとなった「日本三景・天橋立」では、生活排水流入と、内海の海流の流れの悪さによる海の「富栄養化」のため、牡蠣が大量繁殖しています。牡蠣が集積し島を作ることで、天橋立の景観を損ね、地上に出て死んだ牡蠣が悪臭の原因となるという地域課題になっています。

この牡蠣を有効活用したいと考え、私たちは、ビール醸造時の「硬度調整」や「濾過」という工程で牡蠣を使用していきたいと考えています。

かけはしブルーイングのビールを「飲めば飲むほど、日本の海がきれいになっていく」そんな世界感を目指します。

淳平
淳平

「ASOBI」の紹介をお願いします!

濱田さん
濱田さん

スタイルは、アメリカンペールエールでつくっています。

大きな特徴としては、採れたての状態に近い鮮度の高い与謝野町産フレッシュホップをふんだんに使用したビールです!

柑橘のような華やかなホップ香りに、ほんのりのキャラメルのようなモルトの甘みを感じられるような味わいになっています。

「ASOBI」という名前にした理由は与謝野町に臨する内海「阿蘇海」の語源「あそびの海」と、一杯のビールから、ワクワク感を届けたいという想いを込めた英語の頭文字から名前をつけました。

フレッシュホップとは
・収穫後、熱乾燥などの加工をする前のホップ
・収穫後、すぐに冷凍作業などを行いフレッシュさ(鮮度・華やかな香り)が失われていないホップ
と定義されています。
(※日本産ホップ推進委員会より引用)

鮮度の高いフレッシュホップは、通常使用される加工ホップと比較すると、
・みずみずしい
・香りが新鮮
と言った風味をもたらします。

淳平
淳平

早くフレッシュホップをつかったビール飲んでみたいです!

濱田さん
濱田さん

創り手にも飲み手にも共通することですが、つくり方も飲み方も人それぞれの楽しみ方があり、本当にクラフトビールは多様な飲み物だと思いますね!

淳平
淳平

かけはしブルーイングの今後の展望を教えてください!

濱田さん
濱田さん

いま現在の目標は与謝野町に自社の醸造所を構えることなので、そこに向けて日々商品開発、販売をしていきたいと思っています!

かけはしブルーイングの新作ビールも冬に第2弾、春に第3弾と展開を予定しています。そして今後、ホップの町からビールの町へと変わっていく与謝野町にぜひ注目いただけたらと思います!